看護部
救急医療指定病院 24時間365日救急受付
029-272-5184

看護部

看護補助者教育

医療現場では、看護師をはじめとした多職種で構成される「医療チーム」が、一丸となって専門性を発揮し、地域の皆さんがその人らしく生活できるよう支援しています。看護師の業務を補助する看護補助者も、看護チームの一員として、患者さんや看護師の大きな支えになっていることは間違いありません。

看護補助者は、介護職員としての資格を持っている方もいますが、無資格の方もいます。そのため、患者さんは専門知識を持っていない看護補助者に親近感を抱き、一番身近な存在と慕われることも多いです。ただ、患者さんや地域の方々に、より安心·安全な医療を提供するという目的は、医療従事者において職種など関係ありません。

未経験の方も安心して、より質の高い看護補助業務が提供できるように、看護師同様、看護補助者用のラダーシステム(上尾中央医科グループ看護部共通)で個人のレベルアップを図っています。

到達目標

  • レベルⅠ:看護師の指示を受け、指導を受けながら看護補助業務ができる。
  • レベルⅡ:看護師の指示を受け、部分的な指導を受けながら看護補助業務ができる。
  • レベルⅢ:看護師の指示を受け、看護補助業務ができる。

継続的な学習意欲と敬いのこころが大切

看護補助者の業務内容は、日常生活支援が中心であり、ケアに必要な知識·看護技術を習得するため、集合研修·臨床実地研修の他に、看護補助技術をチェックリスト等の評価表を活用し自己評価します。

自分が今どんなレベルにいて、これからどんなチャレンジが必要かの目標管理をし、看護補助者が協力をしあって学び育っていける環境を常に整えています。なお、臨床現場での指導者は、看護実践能力習熟段階の一定基準をクリアした看護師が行っています。

また、人との関わりを丁寧に大切に築いた先には、信頼関係が生まれます。その信頼関係は、時に自分以外の職員の不適切な言動によって不信感に一瞬で変わることもあります。患者さんとも職員とも、なれ合いではなく「相手を敬うこころ」を忘れず業務にあたってほしいなと、常日頃から考えて声がけをさせていただいています。

勝田病院 看護部 看護補助者教育・業務改善部会

現任看護職員教育

看護部教育理念

  1. 地域に信頼される質の高い、温かい看護・介護が提供できる看護職員を育成する
  2. 各看護職員が看護・介護の専門的知識·技術を習得し、実践できるよう人材の開発・育成を図る

教育目標

  1. 医療チームの一員であることを認識した、責任ある行動がとれる能力を養う
  2. 専門的な看護実践を身に付けるために、知識・技術を向上させる能力を養う
  3. 自己の役割を認識した上で、課題を明確化できる能力を養う
  4. 教育・研究的視点から能力アップへの支援ができる

教育システム

勝田病院看護部は上尾中央医科グループ病院としてグループ統一したAMGキャリアラダーシステムを運用し、現任看護職員教育を行っております。

AMGキャリアラダーシステムは、実践能力を育成する「看護実践能力習熟段階」、管理能力を育成する「マネジメントラダー」に加えて、特殊性のある専門領域で看護実践能力を補うための「透析看護ラダー」、「内視鏡看護ラダー」、「手術看護ラダー」も取り入れながらスタッフ一人ひとりのキャリア開発に向けた人財育成に取り組んでおります。

○ 看護実践能力習熟段階
看護実践能力習熟段階
○ マネジメントラダー
マネジメントラダー
○ 専門領域ラダー
専門領域ラダー

勝田病院 看護部 現任看護職員教育部会

新人看護職員教育

教育体制

看護部の教育理念のもと、看護実践能力習熟段階レベルⅠ 『助言を得ながら安全に看護を実践できる』を目標に、集合研修(OFF-JT)と臨床実地研修(OJT)で、新人看護職員がのびのび成長できる環境を整え、支援します。

臨床実地研修は、それぞれの部署に所属長·教育担当者·実地指導者が在籍し、指導者と新人さんがペアになって、根拠と原理をふまえた基本的な姿勢と態度·管理·技術の習得を目指します。

新人看護職員の教育体制

当院の教育は、新人さんだけでなく現任看護職員も育っていけるよう、チーム支援型で共育にあたっています。

研修プログラム

1. 新人看護職員到達目標 (上尾中央医科グループ看護部共通)
  1. 助言を得てケアの受け手や状況(場)のニーズをとらえる
  2. 助言を得ながら、安全な看護を実践できる
  3. 関係者と情報共有ができる
  4. ケアの受け手や周囲の人々の意向を知ることができる
  5. 責任の最も軽い、難易度の最も低い、軽微な組織の役割を果たす。看護チームでは、フォロワーやチームメンバーの役割、病棟での係としては簡単なルーチンの係の役割を遂行できる
  6. 自己の課題を指導によって発見し、自主的な学習に取り組むことができる
2. 新人看護職員年間研修計画
新人看護職員年間研修計画

4月 入職時オリエンテーション・集合研修

社会人・AMG・当院についてのオリエンテーション
技術研修:シリンジポンプ・輸液ポンプ使用方法、注射法、接遇・倫理、酸素吸入・吸引法などを行います。

4月~7月 ローテーション研修

配属前に病棟や特殊領域部門をローテーションして、各々の特殊性を理解し、臨床実践能力や連携体制を学びます。
各病棟、外来(内視鏡含)、透析科、手術室、訪問看護科、退院支援科を約3ヶ月間集中して研修します。

7月 部署配属とリフレッシュ研修

部署配属後は、ローテーション研修の技術習得を再確認·応用化して、患者さんを受け 持ちながら臨床実地研修をしていきます。
夜勤研修は、10月ごろが目安です。もちろん、日勤や夜勤の看護業務は、部署の先輩看護師の支援のもと、個人レベルに応じて進めていきます。

4月~3月 集合研修

  • 薬剤管理
  • 安全管理
  • 感染管理
  • 目標管理
  • メンタルヘルス
  • チーム協働
  • 継続教育
  • 災害管理
  • フィジカルアセスメント
  • 技術研修
  • 急変時対応
  • 看護過程の展開
  • 看護研究
  • フォローアップ研修 など

看護部 新人看護職員教育部会