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部門紹介

放射線技術科

部署紹介

放射線技術科は、当院の『愛し愛される病院となること』という病院理念のもと、患者様が安心・安全に検査を受けていただく事が出来るよう、地域の皆様に密着した医療を実践しています。
放射線技術科は診療放射線技師7名で業務を行っており、安心な検査を提供するため、勉強会や研修等で知識の向上に努めております。検査等で不安や疑問がありましたらお気軽にお声がけください。

  • 一般撮影検査(レントゲン)
  • CT検査
  • MRI検査
  • 透視検査

一般撮影

装置の特徴

メーカー 富士フイルムメディカル
装置名 Radnext50
導入日 2013年9月
メーカー 島津製作所
装置名 RADspeed pro
導入日 2023年5月

X線検査の説明

レントゲン検査はX線を体に照射し、身体の中を画像にする検査です。
例えば肺などの空気を多く含む部位は黒く、骨などの密度が高い部位は白く表示されます。

当院では2023年にFPD(フラットパネルディテクタ)が2台導入され、これにより画像を読み取る時間が大幅に短縮され撮影後は瞬時に画像化することが可能となっています。また被ばくも少なくなり、より鮮明な画像で検査が可能になりました。

メーカー 富士フィルムメディカル
装置名 CALNEO FLOW
導入日 2023年5月

検査の流れ・検査にかかる時間

準備

撮影する部位に金属類やプラスチック類がある場合、画像に悪影響を及ぼす可能性があるため、必要に応じて外していただきます(例:カイロ、ヘアピンなど)。また、衣服の金属部分やボタン、下着の留め具が撮影部位と重なる場合や、厚着の場合は着替えが必要となることがあります。

検査

撮影部位に応じて、立った状態や撮影台で寝た状態で撮影を行います。
体勢を変えながら撮影を行うこともありますが、痛みなどがある場合は遠慮なく申し出てください。

検査時間

撮影する部位や撮影回数によって異なりますが、準備と撮影を含めて数分から10分程度を要します。(例:胸部撮影1枚(1分)、腹部撮影2枚(3分)、腰部撮影4枚(5分))

検査における注意事項

動き
(息止め)
X線検査は動きに敏感ですので、撮影中は体を動かさないようにお願いします。
胸やお腹の撮影など、息を止めていただく場合もあります。
X線被ばく X線検査は放射線を使用するため、妊娠中や妊娠の可能性がある場合には検査を受けることが出来ません。
該当する方は医師や放射線技師へお申し出ください。

CT

装置の特徴

メーカー シーメンスヘルスケア
装置名 SOMATOM Emotion 16
導入日 2012年11月
検査/装置説明

CT(コンピューター断層撮影法)とは、人体にX線を当て、そのデータをコンピューターで処理することで体内の断面画像を得る技術です。微細な体内構造や立体的な3D画像を作成することが可能です。

検査の流れ・検査にかかる時間

準備

撮影部位に金属類があると画像に影響が出るため、カイロ、入れ歯、ヘアピン、補聴器、メガネなどは必要に応じて外していただきます。また、衣類の金属やボタン、下着のホックが撮影部位と重なる場合は、着替えていただくことがあります。

検査

検査台に仰向けになり撮影を行います。撮影部位や目的により、うつぶせになることもあります。また、必要に応じて呼吸を止める合図が出されます。

検査時間

単純CTの場合、検査時間は着替えを含めて5分から10分程度です。造影CTの場合は20分から30分程度かかります。

検査における注意点

動き CT検査は体の動きに敏感です。検査中は体を動かさないようにしてください。
X線被ばく CT検査は被ばくを伴いますので、検査に不安や疑問がある場合は、医師、放射線技師に相談してください。妊娠中や妊娠の可能性がある場合は検査を受けられないことがあります。
造影検査の注意点

検査前は禁食となります。
造影剤は尿中に排泄されるため、検査後は水分を多めに摂るようにしてください(水分摂取制限がある方は主治医の指示に従ってください)。

MRI検査

装置の特徴

メーカー GEヘルスケア
装置名 1.5T SIGNA CREATOR
導入日 2022年6月

検査/装置説明

MRIとは「Magnetic Resonance Imaging」(磁気共鳴画像)の略です。この検査では、強力な磁石と電波を用いて体の内部を観察します。検査は狭いトンネル状の装置内で行われ、体に電波を当てて跳ね返ってきた信号を受け取り、様々な角度の断面画像を生成します。

検査の流れ・検査にかかる時間

準備

MRI検査室は常に強力な磁場が発生しています。そのため、「MRI検査を受けるにあたっての注意事項」に該当する物は持ち込むことができません。金属がついている服を着ている場合は検査着に着替えていただきます。また、発熱素材を使用したインナー類は発熱の恐れがあるため、着替えていただく場合があります。

検査

検査台に仰向けに寝て撮影を行います。撮影する部位や目的に応じて、うつぶせになる場合もあります。また、必要に応じて息を止めるよう指示があります。

検査時間

検査時間は着替えを含めて約20~40分です。検査内容によっては時間が延びる場合があります。

検査における注意点

原則検査不可 以下の方は検査を受けることができませんので、事前に必ず医師にお知らせください。
  • 心臓ペースメーカおよび植込み型の医療機器を使用している方
  • 人工内耳を使用している方
  • 可動性義眼を使用している方
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある方
金属確認 強い磁場が発生しているため、体内外問わず金属製品は持ち込めません。手術などで体内に金属が埋め込まれている場合は、安全性が確認できれば検査可能です。
アートメイク、刺青 やけどや変色の可能性があります。
持ち込み不可 以下の物は検査室内へ持ち込めませんので、更衣室で全て外し、検査着に着替えていただきます。
  • ヘアピン、カツラ、入れ歯、ブリッジ、メガネ、補聴器
  • メイク(アイシャドーなど)、カラーコンタクトレンズ
  • ネックレス、イヤリング、指輪、財布、時計、鍵、磁気カード類

MRI事前確認シート

検査前に必要な情報を記入していただくシートです。

VSRAD (早期アルツハイマー型認知症の診断支援システム)

VSRAD検査についてご紹介します。VSRADとは、早期アルツハイマー型認知症の診断支援システムのことであり、MRI画像を利用し、正常脳と比較した脳の萎縮度を数値で評価します。
ただし、専用ソフトにて解析しますが、このソフトの結果から確定診断ができるわけではなく、あくまでも早期アルツハイマー型認知症を診断する上で支援する目的で使用されます。

※検査の詳細につきましては、担当医師にご相談ください。

健診頭部MRIのご案内

日本の三大成人病の1つである脳卒中は死因の第4位といわれるほど命に関わる疾患です。特に働き盛りの方々には、くも膜下出血で倒れる原因となる脳動脈瘤の早期発見には頭部MRIが欠かせません。

検査項目

  1. 頭部MRI:脳梗塞、脳出血、脳腫瘍などが分かります。
  2. 頭部MRA:脳血管の状態を見ることで、くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤が分かります。
費用

当院健診を受診された方限定で、オプション(+税込み21,000円)として追加検査が可能です。健診頭部MRI単体のみの場合は24,300円(税込)で検査が可能です。

こんな方におすすめ
  • 高血圧、糖尿病が指摘されたことがある方、治療中の方
  • 血液検査で脂質が高値だった方
  • これまでに頭部MRI検査を受けたことがない方

※検査にご興味がある方は当院、健康管理課までご連絡ください。

腰椎MRIのご案内(腰痛でお悩みの方、必見!)

※ご興味のある方は当院の整形外科医に受診してご相談ください。

透視検査

装置の特徴

メーカー キヤノンメディカルシステムズ
装置名 Raffine-i
導入日 2023年6月

検査/装置説明

透視検査はX線を連続的に照射し、リアルタイムで体内を観察する検査です。内視鏡や超音波診断装置と組み合わせることで多様な検査が可能です。

検査の流れ・検査にかかる時間

準備

金属類やプラスチック類は画像に影響が出るため、必要に応じて着替えをお願いすることがあります(例: 衣類の金属部分、下着のホック、カイロ、入れ歯、ヘアピンなど)。

検査

撮影台に上がり、目的部位を透視下で観察して処置を行います。

検査時間

手技の内容により異なります。

主な検査と時間
ERCP 1時間程度
胃瘻交換 20~30分程度
神経根ブロック 10~20分程度
健診胃透視 10~15分程度

検査における注意点

動き(息止め) 撮影時には動かないようにお願いします。息止めが必要になる場合もあります。
被ばく X線を使用するため、妊娠中や妊娠の可能性がある場合には検査が受けられないことがあります。事前にお知らせください。

胃透視を受ける方へ

検査は検査台の上に立ち胃を膨らませるため、発泡剤(炭酸)と“バリウム”という造影剤を飲んでいただきます。その後、胃の壁にバリウムをよく付着させ、体の向きを変えながら検査し写真を撮ります。

検査前日・当日の注意事項

  • 前日の午後9時以降から検査までの間は、食べ物・飲みものはお控えください。
  • 普段飲んでいるお薬は医師の指示がない限り通常通りお飲みください。(糖尿病でインスリン注射をしている方は、医師に必ずご相談ください。)
  • タバコは胃液の分泌をうながすため、吸わないでください。
  • 金属またはプラスチック類(ボタン等)は、検査の妨げになりますので検査着に着替えていただきます。
  • 妊娠もしくは妊娠している可能性のある方は、検査できませんので事前にお申し出ください。
  • 検査後は造影剤(バリウム)が残らない様に下剤をお渡ししますので、なるべく早く飲んで、当日は水分を多く摂ってください。
  • 消化管の動きを抑えるために鎮痙剤を使用することがあります。鎮痙剤を使用する場合は、目のかすみや眩暈などを引き起こす可能性があるため、検査当日は車・バイクの運転などはお控えください。
  • 造影剤(バリウム)に対する過敏症や、以前に検査を受けられ体調を悪くしたなどの経験がある方は、検査を受けられない可能性があります。心当たりがある方は医師にご相談ください。

よくある質問

レントゲン検査Q&A

レントゲン検査での被ばく量はどのくらいですか?
胸部のX線写真1枚で約0.05mSvです。これは1年間に自然から受ける放射線(約2.1mSv)と比べても非常に少ない量です。
レントゲン検査でがんになるリスクはありますか?
使用する放射線は非常に微量ですので、がんを引き起こすほどの被ばく量を浴びることはありません。
同じ部位を何回も撮影する理由は何ですか?
情報をより多く得るために、同じ部位を複数の方向から撮影することがあります。
痛みのある側と健康な側の両方を撮影する理由は何ですか?
左右の比較をするために、痛みのない健康な側も撮影することがあります。

CT検査Q&A

CT検査を受けるのですが、被ばくは大丈夫ですか?
CT検査はX線検査(レントゲン検査)よりも被ばく量が多いですが、より詳しく体内を調べられます。また、医師は被ばくリスクよりも利益が上回ると判断した場合にのみ検査を行います。
子供はCT検査を受けても大丈夫ですか?
子供は成長が活発なため放射線の影響を受けやすいですが、影響が出るとされる線量よりも低い放射線量で検査を行います。
何度もCT検査を受けて大丈夫ですか?被ばくは蓄積されますか?
検査に使用される放射線は体内に蓄積されません。100mSv以下の線量では明らかなリスクはなく、当院のCT検査では一度に100mSvを超える線量の検査は行っていません。
どのくらい被ばくしたか知ることができますか?
検査ごとに被ばく量を開示していますので、知りたい場合は放射線技師にお尋ねください。
MRIとCT検査は何が違いますか?CT検査で何がわかるのですか?
CT検査はX線を使用し、短時間で広範囲を撮影できます。MRIは磁力を利用するため被ばくはありませんが、検査時間が長くかかります。
それぞれの得意分野が異なり、目的に応じて使い分けられます。

MRI検査Q&A

MRI検査とCT検査は何が違うの?
MRIとCTはどちらも体の断面画像を得るための検査ですが、CTはX線を使用し、MRIは磁場と電波を利用します。
なぜ金属類がだめなの?
MRIは強力な磁石を使用しているため、金属が装置に吸着して外れなくなったり、機械が壊れたり、金属が熱を帯びてやけどする恐れがあります。さらに、金属がある部分やその周辺は画像に悪影響を及ぼしてしまいます。
なぜ大きな音が発生するの?
撮影時に磁場が変動して磁石に力が加わることで大きな音が発生します。検査中は聴覚を保護するためにヘッドフォンや耳栓を装着していただきます。
条件付きMRI対応心臓ペースメーカをつけているが、検査を受けられる?
当院では検査を行うことができません。近年、MRI検査が受けられる機種の心臓ペースメーカもありますが、一定の施設条件があります。当院では条件付きMRI対応の機種でも検査を受けることはできません。検査前に必ず医師にお知らせください。

透視検査Q&A

検査中はずっとX線を浴びているの?
挿入した管の先端確認や造影剤注入時の確認時のみX線を照射しています。
レントゲンと大きく違うところは何?
レントゲンは予め決めた位置や角度でX線を照射しますが、透視検査は低線量のX線を連続照射し、リアルタイムで観察しながら撮影します。
検査中は全く動けないの?
治療を行う場合など検査によっては大きく動けないことがあります。一方で胃や腸の検査では、造影剤を移動させるために体を動かす場合もあります。
X線は室内に残るの?
X線は照射スイッチを入れた時のみ出るため、室内に残ることはありません。